メンタル不調に陥ったあと、職場上司から「私が何か悪かったんですかね」と相談に来るケースがあります。
部下のことで心配で来たのであれば、いい上司であるように見受けられます。しかし、たまに上司が責任回避や人事・労務系へのアピールで来ることもあります。
基本的な対応は「優しく対応する」です。これに異論はなく、優しくすることで相手も相談しやすくなります。
ただ、上司として優しくするのはどういうことか、という質問がありました。
体調が悪いから、私が何とかすると言い、勤務記録を改ざんする、特別休暇として扱う、という上司もいるようです。これは上司は良かれと思っても、本人はその環境に慣れてしまい次の上司になったときに扱いに困ることがあります。また、周囲の部下はフォローしなければならず、特別扱いにより周囲の士気は明らかに下がります。
上司として必要な態度
では上司は、どのような態度をとればよいでしょうか。
以下の3点が対応として挙げられます。
- 会社員として求められていることを伝える
- 管理部に相談する
- 配慮は可能な範囲で検討する
一つずつ考えていきます。
会社員として求められていることを伝える
上司としては、厳しく接する必要はないものの、会社の管理として必要なことを伝えます。
ダメなものはダメ、気分の沈みや体調不良が続くなら受診を勧めます。
放置・放任は後からもめることが多いので、問題行動がある際は時間をおかず本人と話をしておきます。時間が経つと本人も忘れてしまうので、必要なことを簡潔に伝えます。
管理部に相談する
メンタルヘルスは一人で対応せず、複数で対応します。
万が一休職になった際は補充が必要かなど、部署の立て直しの支援を検討してくれることがあります。
ほかにも役割分担もよいでしょう。対人関係が不安定な場合、皆同じように接していると管理部で関われる人がいなくなります。優しく接する人、ルールに則った対応をする人、叱り役や相談役など、連絡を途絶しないための役割分担を行います。
さらに興奮性が高い場合、人数が多いほうが(人数に圧倒され)説得を受け入れやすくなります。
配慮は可能な範囲で検討する
本人からの要望は、可能な範囲で検討します。在宅勤務は週〇日まで可能と就業規則に記載があれば、それに合わせた在宅日数にするなど、ルール内での対応を行います。
ルール以外のものは検討できるのか、金銭面での問題など、様々な問題を生じています。
周囲の士気を下げず、本人がやれそうな業務から開始を行います。在宅勤務や配置転換は職場で可能な範囲で検討を行います。無理にできますと言い、後からできないと伝えるのは印象が悪くなります。

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